動かない車は買取に出すと値段がつくの?
車を売る時のイメージとして、走行距離年式は古いけど、エンジンがかって車検もかろうじて残っている状態であれば売れると考えている方は多いのではないでしょうか。
逆に、それらを満たすことがない状態(古くて、たくさん走っていて、しかも動かない)は、廃車にして処分するしかないと考えがちな場合が少なくありません。
しかし、そういった動かなくなった状態の車でも十分買取に出して値段が付く場合もありますし、むしろ下手な不人気車よりも高い値段がつくこともあるのです(ただし、動かない分同じ車種よりは買い値が落ちます。)。
バッテリー切れや事故車であっても値段が付くこともあるので、以下に対処法をまとめていきます。
バッテリー切れ
バッテリー切れであれば、こちら側の対処で売れるような状態にすることが可能です。
例えば、他の車から電気を充電したり、車の保険が効いている状態であれば、保険会社のロードサービスを利用して充電してもらったり、あるいは同様にJAFへ入会していれば充電し動かすことも可能です。
保険も切れて、JAFにも入っていないなどバッテリー切れが直せない場合でも、買取業者がバッテリーを交換したり、レッカーで引き取ることも出来るので、買取りは可能です。
事故車
事故でバンパーが外れていたり、あるいはフレームがへこんでいる場合で車が動かない場合であっても、状態によって買取業者側で修理が可能だったり、買い取る価値があると判断した場合は、買取りに応じてくれる場合があります。
事故で破損していると、自分での対処ができない場合がほとんどですが、業者が買取りに応じてくれれば、レッカーやトラックなどに乗せて買い取ってくれる場合も少なくありません。
なので、事故車であっても業者とコンタクトを取るべきなのです。
原因不明の不動状態
事故でもなくバッテリー切れでもなく、いきなり動かなくなり車に乗れなくなってしまうというケースもあります。
いわゆる原因不明の状態ですが、こういった場合でも買取りしてくれる場合が少なくありません。
専門の整備工場を持っている業者もあるので、原因を究明して動く状態にして販売することも可能だからです。
そういう状態であっても、買取りに応じればレッカー移動やトラックに乗せて引き取ってくれます。
なので、あきらめずに、まずは買取業者に連絡を取るのがベターです。
寿命が来て故障している
走行距離が数十万キロ、20年以上乗っている車がある日突然動かなくなったとしたら、多くの場合は耐用年数が限界を超えた状態。
つまり寿命が来た状態になっていると考えられます。
ここまで来ると、解体業者に連絡を取って廃車の手続きをすることを考えますが、こういった状態であっても買取に応じてくれる場合もあります。
ここまで来ると、こちら側でできる対処法はありませんから、業者に連絡し買取りが可能か、何社かにあたってみるというのが最善の対処法になります。
動かない車でも値段がつく理由は?
バッテリー切れは分かるとしても、事故車や原因不明の不動車、寿命が来たような古い車をなぜ買い取るのか理解できない方も少なくないはずです。
昔の悪徳商法のように訪問する理由を作って、高額な商品を売りつけたり、余計なものを買わせるようなことをするのではないかとつい勘ぐってしまいます。
しかし、実はちゃんとした理由があるため、例え動かない車であっても業者側がお金を出しても欲しいのです。
その理由についてお話ししていきます。
理由その1:修理して売る
人気のある車種であったり、例え修理した車であっても売れる見込みのある車(バックオーダー※車種を指定して買いたいという顧客がいる車)であったりして、なおかつ修理して乗ることができる範囲の車であれば、修理して販売します。
修理をしても利益が出ると見込める車であれば、買取業者から見て商品になる可能性があることから買取りを行うのです。
買取業者も全国展開をしている大手や準大手、中堅規模の会社であれば、自前の整備工場を持っている場合も少なくありませんから、自前の工場で修理して商品に仕立てることも可能になります。
そういった意味で、原因不明や事故などで動かない車であっても買い取ってくれるという理由です。
理由その2:輸出して売る
日本車は海外でも高い評価を得ています。
それが例え動かない車であっても世界を見渡せば買いたいと名乗り出る業者も少なくありません。
買取業者は、そういった海外のパイプも持っている場合も多く、また売りになりますが、海外の業者と取引が成立すれば利益を上げることができます。
日本の不人気車でも海外では人気がある場合も少なくないため(つまり海外で高く売ることができる場合もあるため)、修理をして海外に売るという手段を取ることもでき、そういった理由で買取りを行ってくれるという場合もあります。
理由その3:部品を取り出して売る
修理が不能な車であっても商品価値はあります。
それは部品を取って売ることです。
動かなくて修理ができない車でも無事な部品というものは存在します。
例えば、車検中に修理した際に交換した、純正の比較的新しい部品やまだそれほど劣化していない部品です。
そういった部品は他の同車種の車を修理したりする際に重宝することもありますし、ネットなどでオークションに出せば日本のどこかで必要としている人がいるのです。
そういった意味でも商品価値を見出せるので、買取業者が動かない車を買い取ってくれると言うのが3つ目の理由です。
理由その4:スクラップにして売る
どうしようもなくなった車であってもお金にすることができます。
買取業者は、スクラップ業者ともかかわりを持っている場合が少なくありません。
そういったスクラップ業者に車をスクラップとして買い取ってもらうこともできるのです。
車は技術の塊で、古い車種であっても優れた金属を使用している場合が多く、再利用することもできますし、再生して再び資源としてよみがえらせることもできます。
買取業者がスクラップを売ってお金にできる理由があるので、買取りを引き受けてくれる場合もあるのです。
動かない車を高く売るおすすめの方法は?
動かない車であっても買い取ってくれる可能性があり、悪徳商法ではない理由を説明してきましたが、今度はそれを、より高く買い取ってもらうにはどうしたらいいかについて説明します。
買取り専門業者とスクラップ業者に分けていきます。
買取り専門業者
ある程度の規模であれば、動かない車であっても買い取ってくれる場合が少なくありません。
そうなると通常の車と同様の高く買い取ってもらうには、合い見積もりしてもらうのが買取りを高くしてもらうコツになります。
動かない車を買い取ってくれる業者を複数見つけて見積もりを取ってもらい、一番高く買い取ってくれる業者に売るのです。
スクラップ業者
買取業者以外の業者になりますが、どんなに高い買取業者であってもスクラップにする場合、中間手数料が発生し、どうしても安くなってしまいます。
自己判断で、スクラップしか道がない場合はスクラップ業者に直接連絡を取って買い取ってもらうという手もあります。
最近はネットを見ても消費者と直接取引を受け入れているスクラップ業者も増えてきましたから、一度連絡を取るのも良いのではないでしょうか。