現在40歳になる私がセレナを購入したキッカケは、子供が生まれたため、それまではマニュアルのスポーツ車に乗っていました。

デキ婚でお金が無かった私は、夫婦で2台の車を維持するのは困難と考え泣く泣く愛車を手放し、子育てに適したセレナを購入しました。

その時の子供は現在大学生、大きな故障もせず家計の負担にならなかったセレナも子供と同い年、夫婦で乗る分にはまだまだ問題は無かったのですが、子供も運転をするようになったため買い替えをすることにしました。

休みがあればセレナを使って遠出をしたため、平成10年式のセレナの走行距離は17万キロオーバー、車検が残っていれば下取りとしての評価をしてもらえたのですが、車検が迫っていたことも買い替えのキッカケになっていたため、下取りを諦め廃車処分をすることにしました。

下取りとしての評価をしてもらえないということは0円査定、低年式で多走行ではありますが、我が家族と常に一緒にいたセレナは家族の一員、その家族が価値ナシと評価されたことに我々は悲しくなりました。

近隣の中古車屋さんを数件回ったのですが、どこも答えは同じ、そんな中ネットで見付けたのが廃車専門業者さんでした。その業者さんは、使えるパーツは取り外し、その他は再び資源価値が見出され再利用をされるため、全く動かなくなった軽自動車でも、持ち込めばお金にしてもらうことが出来ます。

セレナには車検が残っていたため持ち込むことは出来るのですが、その業者さんがあるのは郊外、我が家からは1時間ほど離れており、帰りの足がないと帰宅は困難なところにあります。

セレナが下取り出来れば、新しい車と交換となったでしょうが、新しい車を買った車屋さんと廃車専門業者さんは別の会社、家族の一員でもあるセレナを、新しい車が来たから追い出すようなことはしたくなかったため、まずはセレナを廃車、それから新しい車を招く、そのためセレナを廃車にしてしまったら帰りは車がありません。

専門業者のため廃車に関する手続きはシステマチックになっており、事前に必要な書類等は知らされており、何の問題なく廃車の手続きは完了しました。書類とカギを渡すと、車両を持ち込んだため2万円を頂くことが出来、あとは家族が待つ家に帰るだけ、廃車専門業者さんから最寄り駅までタクシーであれば15分ほどでしたが、家族と別れる寂しさを疲れで誤魔化そうと、最寄り駅までは1時間掛けて歩きました。

家に帰ると新しい車が駐車場に置いてあり、新しい家族が来たことに先ほどまでの寂しさは無くなりました。セレナを廃車して得た2万円は、新しい車のオイル交換の費用に充て、新しい家族にもセレナの思いが受け継がれています。

廃車をする上で良かったことは、理解ある業者さんに出会えたこと、恐らくセレナはスクラップされるのでしょうが、出会えた業者さんはセレナを見て「大事にされていた車ですね」、鍵を渡した時には「お預かりします」、私が見ている時にはセレナを乱雑に扱うことは決してありませんでした。

愛車を手放すのは辛いですが、そのことを理解してくれている業者さんにセレナの最後を託せたことは、家族として幸いでした。